山もみじの超ミニとしてはまことに珍しい株立ち状の樹形
長い歳月をかけじっくりハサミで作り込んできた作者の情熱が
細かくしまった小枝の先に表れています
樹齢はおおよそ25年～30年になるでしょう
長い素材の時期を経ていよいよ本格的ミニ盆栽への道を歩み始める時期を迎えました
将来大いに有望な逸品素材です
どうぞごゆっくりご覧ください
なお、枝先の細かさから推測できますが
葉性はまことに優良であることも添えておきます
正面拡大図
個性的な樹形、短く繊細な枝の作り、もみじ古木特有の木肌の味わいなど
見せ場にあふれた姿
正面やや上方より
今秋落葉後に枝抜きなどやや強めの剪定を行いました
下枝を株立ち樹形の甲羅として主幹の周囲に複数の子幹を配した構図が秀逸です
この数年の培養のポイントは、主幹の樹冠と子幹の充実が主眼となります
主幹足元の拡大図
現在の主幹の枝数は多めにつけていますので
樹形の充実に歩調を合わせながら、数年をかけて少しずつ減らしていきます
なお、今秋のやや強めの剪定時に主幹の背中の太枝を外した傷ができましたが
ていねいに処理しましたので、一年で完治予定です
主幹の右の子幹群の拡大図
子幹の左の子幹群の拡大図
後ろ姿
現在やや枝を多めにして作っていますが
樹形の充実に合わせながら少しずつ減らしていきましょう